巨人ライデル・マルティネスの2026年成績は?42セーブと通算250セーブ達成、終盤戦の課題を徹底解説
2026年の読売ジャイアンツで守護神を務めたライデル・マルティネスは、レギュラーシーズン57試合に登板し、42セーブ、防御率1.38という優秀な成績を残した。セ・リーグ最多セーブ投手のタイトルも獲得し、2024年から3年連続で同タイトルを手にしている。さらに9月10日の中日戦では、NPB史上6人目、外国人投手として初となる通算250セーブを達成した。
一方、シーズン終盤には失点が続き、10月10日のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ初戦では、DeNAの度会隆輝に決勝ソロ本塁打を浴びた。圧倒的なシーズン成績と、短期決戦で露呈した課題。この両面を確認すると、巨人の抑え投手としての現在地と、2027年に向けた注目点が見えてくる。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年の成績:57試合、5勝4敗、42セーブ、防御率1.38でセ・リーグ最多セーブを獲得。
- 歴史的記録:9月10日に通算250セーブを達成。外国人投手として初、通算411登板での到達はNPB史上最速。
- 終盤戦と今後:レギュラーシーズン最終登板とCS初戦で失点。2027年は制球の再現性と、重要局面での安定感が焦点となる。
【2026年最新成績】57試合42セーブ、防御率1.38はどれほど優秀なのか
日本野球機構(NPB)の2026年度公式戦個人成績によると、マルティネスは57試合に登板し、5勝4敗、42セーブ、3ホールド、防御率1.38を記録した。投球回は52回1/3、奪三振は56、被安打は30、与四球は13だった。
注目したいのは、防御率だけでなく、走者を背負う頻度の低さだ。被安打と与四球を基にしたWHIPは0.82。1イニング当たりに許した走者が少なく、相手打線に反撃のきっかけを与えにくい投球を続けたことが分かる。
42セーブはセ・リーグトップの数字であり、2位の松山晋也(中日)の31セーブを11個上回った。2025年の46セーブから数字こそ減ったものの、リーグ内での優位性は揺らいでいない。
防御率1.38は、57試合に登板した救援投手として見ても高い水準だ。NPBの個人成績では10失点、自責点8と記録されており、失点がまったくなかったわけではない。それでも年間を通じて失点を抑え、42セーブを積み上げた点は高く評価できる。
また、2026年は最多セーブ投手のタイトルを獲得。2024年の43セーブ、2025年の46セーブに続き、3年連続で同タイトルを手にした。所属球団が中日から巨人へ変わっても、リーグを代表するクローザーとしての実力を維持している。
【通算250セーブ達成】外国人投手初の記録と歴代成績を検証
2026年9月10日、東京ドームで行われた中日戦。5対3と巨人が2点をリードして迎えた9回、マルティネスは古巣を相手に登板した。先頭打者を二ゴロ、続く打者を三ゴロ、最後の打者も二ゴロに仕留め、わずか5球で試合を締めくくった。
このセーブが通算250個目となった。NPB公式の記録紹介と日本プロ野球名球会の発表によると、通算250セーブはプロ野球史上6人目で、外国人投手としては初の快挙。さらに、通算411登板での達成は、従来の記録を上回る史上最速だった。
記録達成時、本人は古巣の中日を相手にしたことについて「彼らを相手に達成する運命だった」と語ったと、NPBの記録紹介記事は伝えている。2017年に育成選手として来日した右腕が、日本のプロ野球で積み上げたキャリアを象徴する場面となった。
通算250セーブは、単に一つの大台を超えたというだけではない。救援投手は登板機会が限られ、リードした試合を最後まで守り切らなければセーブが付かない。長期間にわたって健康を維持し、首脳陣から重要な場面を任され続けなければ到達できない記録だ。
日本プロ野球名球会は、外国人選手としてはアレックス・ラミレス氏に続く入会資格達成者であり、投手では初となる快挙として紹介している。マルティネスは20代でこの節目に到達し、NPBの歴史に名を刻んだ。
【歴代成績と移籍経緯】中日から巨人へ、守護神として成長した軌跡
マルティネスは1996年10月11日生まれ、キューバ出身の右投左打の投手だ。2017年に中日の育成選手として入団し、2018年に支配下登録へ昇格。当初は先発も経験したが、2019年以降は救援投手として実績を積み、抑えとしての地位を確立していった。
2022年には39セーブで初の最多セーブ投手に輝き、2023年は32セーブ、防御率0.39という圧巻の数字を記録。2024年には43セーブ、防御率1.09で2度目のタイトルを獲得した。中日で築いた実績が、他球団からも高く評価される背景となった。
2024年12月、巨人はマルティネスとの選手契約合意を正式に発表した。7シーズンを過ごした中日を離れ、2025年から巨人でプレーすることになった。巨人が発表した入団時のコメントでは、新天地でのプレーへの喜びと、東京ドームのファンの前で投げることへの期待を示していた。
移籍初年度の2025年には46セーブ、防御率1.11を記録。巨人の球団記録だった年間42セーブを更新し、自身3度目の最多セーブ投手となった。そして2026年も42セーブを挙げ、3年連続のタイトル獲得を実現した。
| 年 | 所属・主な出来事 | セーブ数 | 主な実績 |
|---|---|---|---|
| 2017年 | 中日・育成選手として入団 | — | 日本でのプロキャリアを開始 |
| 2018年 | 中日・支配下登録 | — | 一軍で経験を積む |
| 2019年 | 中日 | 8 | 救援投手として本格化 |
| 2020年 | 中日 | 21 | 20セーブを突破 |
| 2021年 | 中日 | 23 | 安定した救援実績を継続 |
| 2022年 | 中日 | 39 | 初の最多セーブ投手 |
| 2023年 | 中日 | 32 | 防御率0.39を記録 |
| 2024年 | 中日 | 43 | 2度目の最多セーブ投手 |
| 2025年 | 巨人 | 46 | 球団記録を更新、3度目のタイトル |
| 2026年 | 巨人 | 42 | 3年連続最多セーブ、通算250セーブ達成 |
この推移から分かるのは、マルティネスの価値が特定のシーズンだけの好成績に依存していないことだ。2020年から20セーブ以上を積み重ね、2022年以降は30セーブ以上を継続。2026年終了時点のNPB通算セーブ数は254となった。
中日から巨人への移籍は、単なる所属球団の変更ではなかった。巨人が勝利を締めくくる役割を明確に託し、マルティネス自身もその期待に応えてきた。移籍後2シーズン連続で40セーブ以上を記録したことは、新しい環境への適応力を示す材料になっている。

【終盤戦の失点とCS】決勝弾を浴びた守護神をどう評価するか
2026年のマルティネスを評価するうえで避けて通れないのが、シーズン終盤の失点だ。レギュラーシーズン最終登板となった10月1日の阪神戦では1回を投げて1失点。続く10月10日のCSファーストステージ初戦でも失点し、巨人はDeNAに1対2で敗れた。
10日の試合では、同点で迎えた9回1死からDeNAの度会隆輝に152キロの直球を捉えられ、勝ち越しソロ本塁打を許した。巨人にとっては短期決戦の初戦を左右する痛恨の一発だった。
試合後、マルティネスは「失投だった。うまく度会選手が打った結果だと思う」と振り返った。さらに、シーズン最終登板に続く失点について「鉄人ではなく人間なので」と語り、次の試合に向けて前を向いた。日刊スポーツが報じたコメントからは、失投を認めつつ、必要以上に引きずらない姿勢がうかがえる。
翌11日の第2戦でも巨人は1対4で敗れ、ファーストステージ敗退が決まった。NPBのCS個人成績によると、マルティネスは2試合に登板し、2回を投げて2安打、1四球、2奪三振、1失点、防御率4.50だった。レギュラーシーズンの防御率1.38とは対照的な数字になった。
ただし、この2試合だけを根拠に、シーズン全体の評価を覆すのは適切ではない。レギュラーシーズンでは42セーブを挙げ、WHIP0.82という安定した数字を残している。一方、CSのように一つの失投が敗退に直結する場面では、年間成績とは別のプレッシャーがかかる。
重要なのは、終盤に失点した事実を軽視しないことと、短期決戦の結果だけで能力全体を判断しないことの両立だ。マルティネスは2026年もリーグを代表する守護神だったが、最後の数試合では、絶対的な抑えであっても失点を避けられない現実が表れた。
【評価・評判とWBC 2026】球速だけではないマルティネスの強み
マルティネスの評価を支えているのは、最速159キロを記録した速球だけではない。2026年は52回1/3で56奪三振を奪い、被安打30、与四球13に抑えた。奪三振能力と走者をためにくい投球を両立させた点が、年間42セーブという結果につながっている。
特にWHIP0.82は、出塁を許す頻度が低かったことを示す。救援投手は登板するイニングが短い分、一人の走者や一つの四球が試合展開を大きく変えやすい。その状況で、安打と四球を抑えながら三振も取れる投手は、終盤のリードを守るうえで大きな価値を持つ。
一方、2026年のクライマックスシリーズでは、度会に高めの直球を本塁打にされた。これは速球そのものの威力が失われたと断定できる材料ではないが、球速が出ていても、コースや高さによっては強打されることを示した場面だった。
国際舞台では、2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でキューバ代表としてプレーした。MLBが公開した大会の投手成績では、マルティネスは3試合に登板し、3イニング、防御率3.00を記録している。代表活動でも経験を積んだ一方、NPBでの年間成績とは異なる数字になっているため、WBCの短い登板結果だけで国内シーズンの実力を判断することはできない。
評価を整理すると、レギュラーシーズンでは圧倒的なセーブ数と低いWHIPが強みであり、CSでは一発によって試合を落としたことが課題として残った。高い実績を認めながら、重要局面での失投や終盤戦の変化も含めて見ることが、マルティネスを正確に評価する基準となる。

【2027年の展望】巨人の抑え投手に求められる次の課題
2027年のマルティネスに期待されるのは、最多セーブの継続だけではない。2026年に42セーブを記録した実績を踏まえれば、巨人の守護神として中心的な役割を担うことが期待される。そのうえで、終盤戦に見られた失点をどのように減らし、ポストシーズンでの安定感を取り戻すかが焦点になる。
第一のポイントは、速球の制球とコースの使い分けだ。CSで浴びた本塁打は、152キロの直球でも打者に捉えられる可能性があることを示した。球威を維持するだけでなく、打者が狙いを定めにくい配球や、失投を減らす投球の再現性が問われる。
第二は、年間を通じたコンディション管理である。2026年は57試合に登板しており、救援投手として相応の負担を担った。来季も同じ役割を維持するのであれば、登板間隔や疲労の管理を含め、シーズン終盤まで球威と制球を保てる体制が重要になる。
第三は、個人記録とチームの勝利をどう結びつけるかだ。250セーブを達成したマルティネスにとって、次の目標は記録の積み上げだけではない。9回を任される投手として、優勝争いや短期決戦の重要な局面でリードを守り切ることが、巨人のファンから求められる最大の役割になる。
なお、2027年の契約条件や起用方針については、球団の正式発表を基準に判断する必要がある。2026年までの成績は来季への期待を支える強い材料だが、それだけで個別の契約内容や登板数まで確定するわけではない。
【巨人ライデル・マルティネス】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ライデル・マルティネスの2026年最新成績は?
A1:レギュラーシーズン57試合に登板し、5勝4敗、42セーブ、3ホールド、防御率1.38を記録しました。セ・リーグ最多セーブ投手のタイトルを獲得し、2024年から3年連続の受賞となりました。
Q2:通算250セーブはどのような記録なの?
A2:2026年9月10日の中日戦で達成しました。NPB史上6人目、外国人投手としては初の通算250セーブで、到達までの411登板も史上最速です。2026年シーズン終了時点のNPB通算セーブ数は254です。
Q3:2027年も巨人の守護神として期待できる?
A3:2026年に42セーブ、防御率1.38を記録した実績から、引き続き高い期待が寄せられる投手です。ただし、終盤戦とCSで失点した点は課題として残りました。来季の評価では、セーブ数に加えて制球の安定性、コンディション管理、重要な試合での投球内容を確認することが大切です。
まとめ:記録の次は2027年の勝利への貢献
ライデル・マルティネスは2026年、57試合で42セーブ、防御率1.38を記録し、3年連続最多セーブと外国人投手初の通算250セーブという大きな成果を残した。中日から巨人への移籍後も安定した実績を積み上げ、球界を代表するクローザーとしての地位を改めて示したシーズンだった。
その一方、シーズン最終登板とCS初戦での失点、そして巨人のファーストステージ敗退は、来季に向けた課題として残る。2027年のマルティネスを評価する際は、記録やタイトルだけでなく、終盤戦の投球、制球の再現性、短期決戦での安定感にも注目したい。
通算250セーブは輝かしい到達点だ。しかし、巨人の守護神にとって最も大きな目標は、記録をさらに伸ばすことだけではない。9回のマウンドを任され続け、チームを優勝へ導けるか。2027年は、その真価が改めて問われるシーズンとなりそうだ。
(出典: 巨人 ライデル マルティネス(Yahoo!ニュース))