『初恋の悪魔』第7話ネタバレ解説|星砂の手紙とキョウコの謎、事件の真相を徹底解剖
坂元裕二脚本のドラマ『初恋の悪魔』第7話は、2022年9月3日に日本テレビ系で放送されました。馬淵悠日(仲野太賀)が鹿浜鈴之介(林遣都)の自宅で摘木星砂(松岡茉優)と再会するものの、彼女は悠日に警戒心を見せます。さらに、大学生・望月蓮の殺人事件が発生し、過去の事件との共通点や新たな容疑者・桐生菜々美(あかせあかり)の存在が物語を大きく動かします。
第7話最大の見どころは、星砂が悠日に残した手紙と、涙を流す悠日の姿です。一方、森園真澄(安田顕)が雪松鳴人(伊藤英明)に接近し、ラストでは「キョウコ」と呼ばれる人物に雪松が電話をかける場面も登場。2026年に改めて見返しても、人間関係の切なさとミステリーの伏線が強く印象に残るエピソードです。以下、重要なネタバレを含めて解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 星砂が悠日を警戒した理由:別人格の星砂は、悠日の兄・朝陽とリサをめぐる過去の経緯から、悠日に不信感を抱いていた。
- 手紙に込められた思い:星砂は自分がいなくなったときに備え、悠日との思い出を大切にしてほしいというメッセージを残していた。
- 事件とラストの謎:菜々美のアリバイをめぐる証言の矛盾が新たな真相につながり、森園と雪松、そしてキョウコをめぐる疑問が残された。
【第7話ネタバレ】悠日と星砂の再会、そして第3の連続殺人事件
第7話は、鈴之介の自宅で悠日が星砂と再会する場面から始まります。雪松を殴ったことで自宅謹慎となった悠日は、星砂が無事だったことに安堵します。しかし、再会した彼女は、以前のように悠日へ親しみを見せません。悠日を警戒し、鈴之介を頼る星砂の姿に、悠日は大きなショックを受けます。
その場に居合わせた小鳥琉夏(柄本佑)も、状況を理解できずに戸惑います。事情を知らない琉夏には、悠日と星砂、鈴之介の関係が裏切りのように映ってしまいます。悠日自身も、星砂の人格が変わっていると頭では理解しながら、気持ちを整理できません。
そんななか、新たな殺人事件が発生します。被害者は20歳の大学生・望月蓮。遺体は水に濡れ、無数の刺し傷があり、靴を履いていませんでした。
この犯行の特徴は、森園が裁判を担当した5年前の事件と、悠日の兄・朝陽(毎熊克哉)が関わった3年前の事件に酷似しています。森園は、今回の事件を過去の2件に続く「第3の事件」と考え、鈴之介に捜査を促します。
星砂も、真犯人を見つけることができれば、服役中のリサ(満島ひかり)の無実を証明できるかもしれないと考え、捜査に積極的に加わります。こうして鈴之介、星砂、森園の3人は、過去の事件との関連を調べ始めます。
一方、悠日は職を失う可能性まで抱え、精神的に追い詰められていきます。そんな彼を支えるのが琉夏です。第7話は、連続殺人の謎を追うミステリーであると同時に、失われかけた人間関係をそれぞれがどう受け止めるのかを描く物語でもあります。

【考察】摘木星砂が悠日に警戒心を見せた理由とは?
星砂が悠日を避ける理由は、単に人格が入れ替わったためではありません。別人格の星砂は、悠日の兄である朝陽と、友人のリサをめぐる出来事を重く受け止めていました。
星砂は、朝陽がリサを撃ったことに関係していると認識しており、悠日が兄の行動を「何かの間違い」と考える姿勢にも不信感を強めます。悠日にとって朝陽は大切な兄ですが、星砂にとっては、リサを苦しめた人物と結びつく存在なのです。
ここには、同じ人物をめぐっても立場によって見えている事実や感情が違うという、本作の重要なテーマがあります。悠日は兄を信じたい。星砂は友人の無実を証明したい。どちらも自分にとって大切な人を守ろうとしているのに、その思いが衝突してしまいます。
さらに、星砂は朝陽のスマートフォンを持っていました。朝陽に不審な点を感じていたため、彼の行動を調べる手がかりとして手元に置いていたのです。悠日がそれを知って返却を求めても、星砂は応じません。彼女にとっては、悠日への好意よりも、リサの真実を明らかにすることが優先されていました。
悠日の苦しさは、目の前に星砂がいるのに、自分が愛した星砂として接してもらえないことです。相手の姿も声も同じなのに、記憶や感情、相手に向ける態度が違う。その現実を受け入れることは、単なる恋人とのすれ違い以上の痛みを伴います。
鈴之介が星砂をかばい、悠日に彼女が別人格であることを理解してほしいと頼む場面も重要です。鈴之介は悠日の気持ちを無視しているわけではありません。同時に、目の前にいる星砂の意思も尊重しようとしています。「星砂を悠日に返す」という考え方自体に、彼女を一人の人間として扱うことの難しさが表れています。
【涙の名場面】星砂が残した手紙の意味と悠日が泣く理由
第7話を象徴するのが、星砂が悠日のために書き残していた手紙です。悠日は、以前の星砂を取り戻す方法を知ろうと、小洗杏月(田中裕子)のもとを訪ねます。そこで杏月から渡されたのが、星砂が自分の人格がいなくなる可能性に備えて残したメッセージでした。
手紙には、大きく分けて3つの思いが込められています。なぜこうなったのかと理由を探し続けないこと。寂しさにとらわれすぎず、二人の思い出を大切にすること。そして、自分がいなくなっても泣かないことです。
なかでも印象的なのが、「スプーン1杯の思い出」という表現です。星砂は、永遠に続く幸福や完璧な結末を求めるのではなく、悠日と過ごしたささやかな時間に意味を見いだしています。
彼女が伝えようとしているのは、悲しい出来事に無理やり理由をつけて納得することよりも、二人が実際に過ごした時間を信じてほしいという思いです。自分がいなくなったとしても、悠日と出会い、好きになった経験まで消えるわけではありません。
また、手紙には、悠日と出会った自分を好きだという趣旨の言葉も記されています。これは、星砂が悠日との関係を後悔していないことを示す重要なポイントです。二人の関係は、人格の変化によって揺らいでしまったものの、以前の星砂にとっては確かに幸せな時間でした。
ところが、悠日は「泣くな」と言われたにもかかわらず、手紙を読みながら涙を流します。報道各社の放送後レビューでも、仲野太賀が演じる悠日の涙の場面は大きな見どころとして取り上げられました。
この場面が胸を打つのは、手紙が星砂の復帰を約束するものではないからです。悠日が欲しかったのは、星砂を元に戻す方法でした。しかし、彼が受け取ったのは、今の自分を好きになってくれた星砂が残した、別れに備えるための言葉だったのです。
「泣くな」という言葉は、涙を禁じる冷たい命令ではありません。泣いてしまうほど悲しいことを星砂自身も理解したうえで、悠日に思い出を抱えて生きてほしいと願っているからこそ、あえてぶっきらぼうな言い方を選んだと解釈できます。
第7話の手紙は、失われたものを完全に取り戻すことだけが愛情の証明ではないと示しています。悠日が泣く姿には、星砂を失う悲しみだけでなく、彼女が自分との時間を大切にしていたことを知った喜びも重なっています。

【事件の真相】桐生菜々美は犯人なのか?アリバイ崩壊の裏側
望月蓮の殺害事件では、恋人だった大学生・桐生菜々美が有力な容疑者として浮上します。菜々美を演じるのは、TikTokクリエイターやコスプレイヤー、歌手、女優として活動するあかせあかりです。第7話の放送前には、当時フォロワー130万人超の人気TikTokerとして紹介され、ドラマ出演が話題になりました。
菜々美は、望月の死亡推定時刻に一人でカラオケをしていたと説明します。その際、同じテニスサークルの仲間たちと店内で会話したと主張しますが、仲間たちは菜々美とは会っていないと証言。店側の説明とも食い違い、彼女のアリバイは崩れてしまいます。
さらに、事件現場に残されていたネイルと菜々美のネイルが一致する点なども、彼女への疑いを強めます。恋人を亡くした後にカラオケ動画を投稿していたことも、周囲から不審に思われる要因となっていました。
しかし、鈴之介たちが証言の矛盾を丁寧に検討すると、別の事情が浮かび上がります。テニスサークルの仲間たちは、実際には高校生の女子たちとカラオケを楽しみ、飲酒していたことを隠そうとしていました。未成年者の飲酒が発覚するのを恐れ、菜々美と会っていないと嘘をついていたのです。
部屋の設備や飲み物、ラクロス部に関する情報など、細かな違和感を積み重ねていくことで、4人は証言の食い違いを説明する手がかりを見つけます。菜々美の説明が正しかった可能性が高まり、仲間たちの嘘が彼女への疑いを生んだ構図が見えてきます。
ここで注目したいのは、菜々美が本当に犯人なのかという疑問だけではありません。警察が有力な容疑者を見つけても、その人物に不利な証言が正しいとは限らないという点です。第7話では、証言が一致しない理由を調べることで、事件の見え方そのものが変わっていきます。
鈴之介たちは、菜々美の言動だけを見て犯人だと決めつけるのではなく、証言を裏づける事実を探そうとします。この姿勢は、過去の事件でリサが受けた扱いとも重なります。捜査側が結論を急げば、真犯人を逃すだけでなく、無実の人を新たな被害者にしてしまう危険があるのです。
なお、第7話の時点で菜々美をめぐる問題が完全に決着したわけではありません。日本テレビ公式の第8話あらすじでは、菜々美に逮捕状が出る展開が示されています。第7話で得られた推理の成果が、次回以降の捜査にどう結びつくのかが大きな焦点となりました。
【森園と雪松の謎】キョウコとは誰?電話の意味と事件の伏線
第7話のもう一つの重要な場面が、森園と雪松の対峙です。元弁護士の森園は、過去に裁判を担当した事件と、朝陽が関わった事件の両方に関心を寄せています。雪松は、これらの事件で捜査の指揮を執った警察署長です。
森園は雪松と将棋を指しながら、過去の事件について探りを入れます。しかし、雪松は事件の話になると距離を置き、過去のことだという態度を見せます。森園にとっては、連続殺人の可能性を解明するために雪松の関与を調べる必要があり、雪松の反応は疑念を深めるものでした。
その後、雪松は車内から「キョウコ」と呼ぶ人物に電話をかけます。電話口で大丈夫だと繰り返し、すべてが片づいたという趣旨の言葉を口にしながら涙を流すのです。それまで冷静な印象だった雪松が感情をあらわにしたことで、彼の本心や事件との関係に疑問が生まれます。
日本テレビが2022年9月10日に公開した第8話の予告記事でも、この人物は「響子」と表記され、電話の相手と雪松の言葉の意味が謎として扱われていました。第7話の放送時点では、電話の相手が誰なのか、なぜ雪松が「終わった」と告げたのかは明かされていません。
物語全体の設定を踏まえると、響子は雪松の妻として位置づけられる人物です。また、雪松の言動は、息子・弓弦をめぐる犯罪と、その隠蔽に関わる事情につながっていきます。ただし、第7話のラストだけを見れば、電話の相手や「片づいた」という言葉の意味を断定する材料は限られており、そこがミステリーとしての引きになっています。
この場面を考察する際に大切なのは、雪松が涙を流しているからといって、直ちに善人だと判断しないことです。涙は悲しみ、安堵、罪悪感、あるいは長く抱えていた問題から解放された感覚など、複数の感情から生まれます。彼の表情だけでは、行動の正当性は判断できません。
森園と雪松の対立も、単純な善悪の構図ではありません。森園は過去の事件を明らかにしようとし、雪松はその事件について多くを語ろうとしない。誰が何を知り、どの事実を隠しているのかという情報の非対称性が、物語の緊張感を高めています。

【人物・放送情報まとめ】第7話のキャストと見逃し配信
『初恋の悪魔』は、2022年7月16日から9月24日まで日本テレビ系の土曜ドラマ枠で放送された全10話のオリジナル作品です。林遣都と仲野太賀がダブル主演を務め、坂元裕二が脚本を担当しました。公式には「ミステリアスコメディ」と紹介され、推理劇と恋愛、人間ドラマが複雑に絡み合います。
第7話は、星砂の人格をめぐる物語と連続殺人事件の捜査が並行して進み、主要人物それぞれの立場が明確になるエピソードです。人物とキャスト、放送情報を整理すると次のとおりです。
| 項目・人物 | 内容 | 第7話の注目点 |
|---|---|---|
| 作品・放送日 | 『初恋の悪魔』第7話/2022年9月3日 | 星砂の手紙と第3の事件が中心 |
| 鹿浜鈴之介 | 林遣都 | 星砂を守りながら、森園と事件を追う |
| 馬淵悠日 | 仲野太賀 | 星砂との再会に苦しみ、手紙に涙する |
| 摘木星砂 | 松岡茉優 | 別人格として悠日を警戒し、リサのために捜査する |
| 小鳥琉夏 | 柄本佑 | 失意の悠日を支える友人 |
| 森園真澄・雪松鳴人 | 安田顕・伊藤英明 | 過去の事件をめぐる疑念と、謎の電話 |
| 桐生菜々美 | あかせあかり | 望月蓮殺害事件の容疑者として浮上 |
| 小洗杏月 | 田中裕子 | 悠日に星砂が残した手紙を渡す |
| 見逃し配信 | Hulu・Amazon Prime Videoなど | 2026年9月時点の配信情報。最新の配信状況は各サービスで確認 |
第7話を見直したい場合、Huluの作品ページで配信情報を確認できます。また、2026年9月時点の配信情報を掲載したサービス検索サイトでは、Amazon Prime Videoも視聴先として案内されています。ただし、配信の有無や視聴条件は契約によって変わるため、実際に再生する前に各サービスの作品ページを確認するのがおすすめです。
TVerなどで実施される無料の見逃し配信や期間限定の再配信は、常時視聴できるとは限りません。放送当時には日本テレビが全話の無料リレー再配信を告知していましたが、2026年に視聴する場合は、当時の告知と現在の配信状況を区別する必要があります。
【初恋の悪魔第7話】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『初恋の悪魔』第7話の放送日はいつですか?
A1:2022年9月3日です。日本テレビ系の土曜ドラマ枠で放送され、悠日と星砂の再会、大学生・望月蓮の殺人事件、星砂が残した手紙が描かれました。
Q2:雪松が電話していたキョウコとは誰ですか?
A2:響子と表記される人物で、物語全体の設定では雪松の妻として位置づけられています。第7話のラストでは名前と電話の内容が示される一方、雪松が何を「片づけた」のかは謎として残され、息子・弓弦をめぐる犯罪と隠蔽の問題につながっていきます。
Q3:『初恋の悪魔』第7話はどこで見逃し視聴できますか?
A3:Huluの作品ページで配信状況を確認できます。2026年9月時点の配信情報ではAmazon Prime Videoも視聴先として掲載されています。配信期限や契約条件は変わるため、各サービスの最新情報を確認してください。
まとめ:【プロの結論】第7話は愛する人の記憶と真実を問い直す重要回
『初恋の悪魔』第7話は、星砂と悠日の関係が大きく揺らぐ一方で、連続殺人事件の謎が深まる転換点です。星砂が悠日を警戒する背景には、朝陽とリサをめぐる対立があり、二人が同じ相手を大切に思っていても、同じ事実を同じようには受け止められないという問題が浮かび上がります。
星砂の手紙は、彼女が悠日との思い出を確かなものとして大切にしていた証しです。取り戻す方法を探していた悠日が、最後に受け取ったのは、以前の星砂が自分に向けて残した愛情でした。泣くなと言われても涙があふれる場面は、失ったものの大きさと、二人が過ごした時間の価値を同時に伝えています。
事件の捜査では、桐生菜々美をめぐる証言の矛盾が、周囲の嘘によって生まれていたことが明らかになります。さらに、森園が雪松に探りを入れた直後の電話は、過去の事件と雪松の家族をめぐる謎を次回へと引き継ぎました。
【プロの結論】第7話を深く味わう鍵は、登場人物の言動を表面的な印象だけで判断しないことです。星砂の警戒、菜々美への疑い、雪松の涙は、いずれも背景にある事情を知らなければ意味を取り違えてしまいます。『初恋の悪魔』は、推理によって犯人を見つけるだけでなく、見えている事実と隠された事情を照らし合わせることの大切さを描いた作品です。手紙に込められた愛情と、事件の真相を追う緊張感が交差する第7話は、作品全体を理解するうえでも見逃せないエピソードです。 (出典: 初恋の悪魔 7 話(Yahoo!ニュース))