KISS日本公演2022を徹底解説!東京ドームの全セトリと終幕の舞台裏
2022年11月30日、世界的なハードロックバンドKISS(キッス)が東京ドームで一夜限りの来日公演を開催した。2019年12月以来、約3年ぶりとなる日本でのライブであり、通算13回目の来日公演としても注目を集めた。ツアーは、現行ラインナップでの最後のツアーと位置付けられた「END OF THE ROAD WORLD TOUR」。2022年の東京公演は、日本のファンにとって特別な意味を持つ一夜となった。
ライブの幕開けを飾った「Detroit Rock City」、火炎や空中移動を取り入れた大規模なステージ演出、そして紙吹雪が舞うなかで披露された終曲「Rock And Roll All Nite」。音楽評論家・増田勇一によるオフィシャル・ライブレポートでは、KISSの圧倒的なショーの完成度と、観客への感謝が伝わる終幕が描かれている。ここでは、公式レポートや公演情報、セットリストの記録をもとに、2022年11月30日の東京ドーム公演を振り返る。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 公演日:2022年11月30日。東京ドームで開催された一夜限りの日本公演で、2019年12月以来、約3年ぶりの来日となった。
- セットリスト:「Detroit Rock City」から「Black Diamond」までの本編に、アンコール3曲を加えた構成。終曲は「Rock And Roll All Nite」だった。
- 最大の見どころ:火吹き、ギターからのロケット発射、空中移動などの演出に加え、増田勇一の公式ライブレポートが伝える感謝と敬意のフィナーレ。
【KISS日本公演2022】3年ぶりの来日が実現した理由とは?
KISSが東京ドームに帰ってきた背景には、ツアーの延期と、ファンに最後の機会を届けようとするバンド側の判断があった。
前回の日本ツアーは2019年12月。KISSは当時、長期にわたるツアー活動に区切りをつける「END OF THE ROAD WORLD TOUR」を展開しており、日本での公演も最後になると受け止められていた。ところが、その後に世界的な新型コロナウイルスのパンデミックが発生。ライブ活動が大きく制限され、ツアーのスケジュールも当初の計画から変更を余儀なくされた。
2022年の東京公演は、その延長線上で実現した特別なステージだった。ユニバーサル ミュージックが公開したオフィシャル・ライブレポートによると、ライブ活動の再開後、KISSはファンが依然として自分たちを求めていることを実感し、もう一度訪れるべき都市のひとつとして東京を選んだ。
つまり、2022年の来日は当初から予定されていた通常の日本ツアーとは事情が異なる。最後のツアーがパンデミックによって延長されるなかで生まれた、いわば追加公演に近い位置付けだった。東京ドームの一夜には、長年のファンに再び会う機会をつくるという意味が込められていた。
なお、「最後の日本公演」と「KISSというバンドの解散」は同じ意味ではない。2022年11月30日の時点では、ワールドツアーそのものも2023年まで継続する予定だった。日本での公演が終幕を意識させるものだったからといって、その夜にバンドの歴史そのものが終わったわけではない。

【公演概要とメンバー】通算13回目の来日を飾った4人のラインナップ
公演の基本情報を整理しておこう。主催者のウドー音楽事務所が案内した公演情報では、会場は東京ドーム、開催日は2022年11月30日。開場17時30分、開演19時のスケジュールで実施された。
| 項目 | 内容 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 公演日 | 2022年11月30日(水) | 2019年12月以来、約3年ぶりの来日 |
| 会場 | 東京ドーム | 一夜限りの日本公演 |
| ツアー名 | END OF THE ROAD WORLD TOUR | 現行ラインナップでの最後のツアーとして展開 |
| 来日回数 | 通算13回目 | 長年にわたる日本との関係を象徴する公演 |
| 公式レポート公開 | 2022年12月1日 | 増田勇一によるライブレポートとセットリストのプレイリストを紹介 |
2022年のステージに立ったメンバーは、ポール・スタンレー(ボーカル、ギター)、ジーン・シモンズ(ベース、ボーカル)、トミー・セイヤー(ギター、ボーカル)、エリック・シンガー(ドラムス、ボーカル)の4人だ。
ここで押さえておきたいのは、2022年のKISSがオリジナルメンバー4人による再結成公演ではなかったこと。オリジナルメンバーとして知られるポールとジーンに、長年ステージを支えてきたトミーとエリックが加わるラインナップだった。
トミーのギターは派手な視覚演出と一体になり、エリックのドラムは大規模なロックショーを支える。ポールとジーンの存在感だけでなく、4人の役割が噛み合うことで、KISS特有の音楽とスペクタクルが成立していた。
【KISS東京ドーム2022のセトリ】本編からアンコールまで曲順を紹介
東京ドーム公演のセットリストは、KISSの代表曲を軸に、演奏の迫力と視覚的な演出を連続して楽しめる構成だった。ユニバーサル ミュージックが2022年12月1日に公開したオフィシャル・ライブレポートには、公演の曲順と公式プレイリストの案内が掲載されている。
以下は、公式レポートに掲載された曲順を基準に、setlist.fmの当日公演記録も踏まえて整理したもの。ソロ演奏やメドレーの数え方によって、サイトごとに項目数が異なる場合がある。
本編
- Detroit Rock City(デトロイト・ロック・シティ)
- Shout It Out Loud(狂気の叫び)
- Deuce(ジュース)
- War Machine(ウォー・マシーン)
- Heaven’s on Fire(ヘヴンズ・オン・ファイアー)
- I Love It Loud(アイ・ラヴ・イット・ラウド)
- Say Yeah(セイ・イェー)
- Cold Gin(コールド・ジン)
- Lick It Up(リック・イット・アップ)
- Calling Dr. Love(悪魔のドクター・ラヴ)
- Makin’ Love(果てしなきロック・ファイヤー)
- Psycho Circus(サイコ・サーカス)
- 100,000 Years(10万年の彼方)
- God of Thunder(雷神)
- Love Gun(ラヴ・ガン)
- I Was Made for Lovin’ You(ラヴィン・ユー・ベイビー)
- Black Diamond(ブラック・ダイヤモンド)
アンコール
- Beth(ベス)
- Do You Love Me(ドゥ・ユー・ラヴ・ミー)
- Rock And Roll All Nite(ロックン・ロール・オール・ナイト)
公演前にはレッド・ツェッペリンの「Rock And Roll」が会場に流れ、終演後には「God Gave Rock ’n’ Roll to You II」がテープ音源として使われたことも、当日のセットリスト記録に残されている。いずれもKISS自身の演奏曲と混同しないよう区別したい。
また、setlist.fmでは「Psycho Circus」の後にドラムソロ、「100,000 Years」の一部、ベースソロなどが別項目として記録されている。公式レポートでは「Psycho Circus/100,000 Years」とまとめて掲載されているため、曲数の表示に差が生じる。これは必ずしも記録の矛盾を意味せず、ソロや曲間の展開をどこまで独立した項目として数えるかの違いだ。
特に注目したいのは「Makin’ Love」。増田勇一のレポートによると、2019年12月の東京ドーム公演で演奏された「Let Me Go, Rock ’n’ Roll」に代わって組み込まれた曲で、当時のツアー全体でも初めて選ばれた演目だったという。定番曲を並べるだけでなく、長いキャリアのなかで久しく演奏されていなかった楽曲を取り入れた点も、この日の特徴だった。

【ライブの見どころ】火吹き、ロケット、空中移動が生んだKISSらしさ
KISSのライブを語るうえで、音楽と視覚演出は切り離せない。2022年の東京ドーム公演でも、ステージの幕が落ちる瞬間から、炎や火花、巨大なセットを使った大規模な演出が展開された。
オフィシャル・ライブレポートによると、開演時には定番のアナウンスが流れ、「Detroit Rock City」のイントロとともにステージを覆う幕が落下。メンバーが登場する演出と爆音が重なり、冒頭からKISSらしいショーの世界へ観客を引き込んだ。
曲ごとに組み込まれた特殊演出も見逃せない。
- 「I Love It Loud」:ジーン・シモンズの火吹きパフォーマンスが見どころ。今回は「War Machine」ではなく、この曲の演奏後に配置された。
- 「Cold Gin」:トミー・セイヤーのギターからロケット弾を発射する演出が盛り込まれた。
- 「Psycho Circus」から「100,000 Years」:ドラムソロを経由して展開する構成となり、曲のつながりにも変化が見られた。
- 「God of Thunder」:ジーンの空中舞や血を吐くパフォーマンスなど、KISSを象徴する大胆な演出が組み込まれた。
- 「Love Gun」:ポールが空中を移動する演出で、ステージと客席の距離感を大きく変えた。
重要なのは、これらの演出が単なる付け足しではなかった点だ。KISSのステージでは、曲の展開、照明、映像、火炎、メンバーの動きが組み合わさり、ひとつの大きなショーを形づくる。観客が期待する定番のスペクタクルを維持しながら、曲順や演出の配置を微調整することが、長期ツアーを飽きさせない仕組みになっていた。
増田勇一のレポートでは、前回の来日時よりライブパフォーマンスが研ぎ澄まされていたことにも触れられている。KISSの魅力は過去のヒット曲や奇抜なメイクだけではない。長年にわたって大規模なステージを成立させてきた演奏力と、観客を楽しませるための構成力が、その根底にある。
【増田勇一のライブレポート】終曲「Rock And Roll All Nite」が残した余韻
公演の記憶をたどるうえで欠かせないのが、音楽評論家・増田勇一によるオフィシャル・ライブレポートだ。ユニバーサル ミュージックの告知を通じて2022年12月1日に紹介されたこのレポートは、セットリストだけでなく、終盤の演出と観客の感情まで伝えている。
本編を締めくくる「Black Diamond」に続き、アンコールでは「Beth」「Do You Love Me」が披露され、最後に「Rock And Roll All Nite」が演奏された。大量の紙吹雪が舞うなかでショーが終わり、4人がステージを去ろうとしたとき、客席から「ありがとう!」という声が聞こえたという。
当時は、ライブ中のマスク着用が求められ、大声を出すことも制限されていた。そうした状況でも、思わず感謝の言葉が漏れる。レポートが描くこの場面は、単に演奏が終わった瞬間というより、長年KISSを追いかけてきたファンとバンドの関係を象徴する場面として印象に残る。
さらに、アンコール1曲目の「Beth」では、エリック・シンガーがピアノの弾き語りを披露。曲が終わった後、ポールの呼びかけに導かれて4人が横一列に並び、「We bow to you」という言葉とともに深々と頭を下げた。増田のレポートは、この場面を観客への感謝と敬意を示す行為として捉えている。
そして、ポールが最後に口にしたのは「We love you! Good night!!」だった。2019年の日本公演では別れを意識させる言葉があったのに対し、2022年は愛情と感謝を伝える言葉で締めくくられた。この違いが、今回の公演に特別な余韻をもたらした。
「Rock And Roll All Nite」はKISSの代表的なアンセムであり、ライブの終曲としても象徴的な楽曲だ。紙吹雪の演出と重なったことで、曲そのものの高揚感に、長いツアーの終わりを意識させる感情が加わった。だからこそ、東京ドームの最後の一曲は、単なる定番のフィナーレ以上の意味を帯びていた。

【公式プレイリストとライブ映像】2022年の公演をもう一度楽しむ方法
2022年の公演を振り返る手掛かりとして、公式セットリストのプレイリストがある。ユニバーサル ミュージックは公演翌日の12月1日、東京ドーム公演のオフィシャル・ライブレポートとともに、セットリストをプレイリストとして公開した。曲順を追いながら聴くことで、ライブの流れを音源で再体験できる。
聴き直すなら、まずは「Detroit Rock City」から「Shout It Out Loud」へ続く序盤の勢いに注目したい。その後、「I Love It Loud」や「Cold Gin」などの演出を想像しながら聴き進め、「Makin’ Love」が組み込まれた意味を考えると、単なるベストヒット集とは違う構成が見えてくる。
終盤は「Beth」から「Do You Love Me」、そして「Rock And Roll All Nite」へと続く流れがポイントだ。ハードな演奏が続く本編から、ピアノを中心とした柔らかな時間を経て、最後に会場全体を巻き込むアンセムへ戻る。このコントラストが、フィナーレの感動を際立たせている。
「KISS 東京ドーム 2022 ライブ映像」と検索すると、当日の全編映像をうたう動画などが見つかる場合もある。ただし、動画が存在することと、公式のライブ映像として正規に公開されていることは別だ。視聴時には、投稿者、公式チャンネルの表記、権利者による公開情報を確認したい。ファンが投稿した映像と、レコード会社などが公開する公式映像を同じものとして扱わないことが大切だ。
公式プレイリストは音源を通じて曲順を確かめたい人に、ライブレポートは当日の演出や公演の背景を知りたい人に向いている。映像を探す場合も、まずは公式発表や信頼できる音楽メディアの記録を手掛かりにすると、公演の全体像をつかみやすい。
【プロの結論】KISS日本公演2022を振り返るときに押さえたい3つの視点
2022年11月30日の東京ドーム公演は、単にKISSの名曲を聴くためのコンサートではなかった。パンデミックによって延長されたツアーの経緯、成熟したライブパフォーマンス、そして観客への感謝が重なった特別な一夜だった。
公演の価値をより深く理解するためには、次の3点を押さえておきたい。
- 第一に、来日公演が実現した背景。2019年12月の日本ツアーで別れを意識させていたKISSが、ツアーの延長によって再び東京へ戻ってきた。2022年公演は、予定された日程を消化するだけのライブではなく、ファンとの再会という意味を持っていた。
- 第二に、セットリストと演出の一体感。「Makin’ Love」の採用や「Psycho Circus」から「100,000 Years」へ続く展開など、定番の枠内にも変化があった。火吹きや空中移動は、楽曲の魅力を拡張するショーの一部として機能した。
- 第三に、最後の日本公演とバンドの終わりを区別すること。2022年の日本公演が特別な終幕だったことは確かだが、当時ツアーは継続予定だった。「最後の日本公演」という表現を、バンドがその場で解散したという意味に読み替えるのは正確ではない。
ライブレポートを読む際には、セットリストのように公演記録から確認できる情報と、筆者が現場で受け取った感情や演出への評価を分けて読むと、より立体的に楽しめる。増田勇一のレポートが伝えるのは、派手なステージの記録だけでなく、観客がバンドに感謝を伝え、バンドもまた観客に敬意を示すという相互の関係だった。
【KISS日本公演2022】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:KISSの2022年来日公演はいつ、どこで開催されましたか?
A1:2022年11月30日(水)、東京ドームで開催されました。2019年12月以来、約3年ぶりの来日となった一夜限りの公演です。
Q2:KISS東京ドーム2022のセットリストで最後に演奏された曲は何ですか?
A2:アンコールの最後に演奏されたのは「Rock And Roll All Nite」です。大量の紙吹雪が舞うなかでショーを締めくくり、当日のオフィシャル・ライブレポートでも印象的な場面として紹介されました。
Q3:2022年のKISS来日公演のメンバーは誰ですか?
A3:ポール・スタンレー、ジーン・シモンズ、トミー・セイヤー、エリック・シンガーの4人です。オリジナルメンバー4人による公演ではなく、この4人による「END OF THE ROAD WORLD TOUR」の一環として開催されました。
Q4:KISSの2022年東京ドーム公演の公式セットリストは公開されていますか?
A4:はい。ユニバーサル ミュージックは2022年12月1日、当日のオフィシャル・ライブレポートとともにセットリストのプレイリストを公開しました。曲順を確認する際は、公式レポートと当日の公演記録を照らし合わせると、ソロ演奏やメドレーの数え方の違いも理解できます。
Q5:2022年の東京ドーム公演はKISSの解散ライブだったのですか?
A5:いいえ。日本での最後の公演という意味で特別なステージでしたが、KISSは当時「END OF THE ROAD WORLD TOUR」を2023年も継続する予定でした。日本公演の終幕と、バンド全体の活動終了は区別する必要があります。
まとめ:KISS日本公演2022は感謝とロックの歴史が交差した一夜
KISSの2022年日本公演は、11月30日の東京ドームで開催された一夜限りのステージだった。2019年12月以来、約3年ぶり、通算13回目の来日という背景に加え、パンデミックによって延長された「END OF THE ROAD WORLD TOUR」の流れのなかで実現した点に大きな意味がある。
セットリストには「Detroit Rock City」「Shout It Out Loud」「Makin’ Love」「I Was Made for Lovin’ You」などが並び、アンコールの最後は「Rock And Roll All Nite」。火吹き、ロケット発射、空中移動といった演出がKISSらしい壮大なショーを支え、最後には4人が観客へ感謝と敬意を示した。
2026年にこの公演を振り返るなら、曲順を追うだけでなく、2019年から2022年に至る経緯、当日のラインナップ、増田勇一のライブレポートが伝えた終幕の情景を合わせて読みたい。東京ドームの夜は、KISSの代表曲を楽しむ場であると同時に、バンドと日本のファンが積み重ねてきた時間を確かめる機会でもあった。
参照:ユニバーサル ミュージックの公式告知・ライブレポート、BARKS掲載の増田勇一による公演レポート、ウドー音楽事務所の公演情報、setlist.fmの当日セットリスト記録。 (出典: kiss 日本公演 2022(Yahoo!ニュース))