「最初はグー」は志村けんが考案?誕生秘話とドリフで広まった真相を2026年版で徹底解説
じゃんけんをするとき、何気なく口にする「最初はグー、じゃんけんぽん!」。学校の遊びから職場の順番決め、飲み会の支払いまで、幅広い場面で使われているこの掛け声には、お笑い界のレジェンド・志村けんさんが深く関わっています。
志村けんさん本人は、仲間との飲み会でじゃんけんのタイミングが合わなかったことをきっかけに「最初はグー」を使い始めたと、2018年のテレビ番組で語っています。その後、ザ・ドリフターズの人気番組『8時だョ!全員集合』で披露されたことが、全国に広まる大きなきっかけになりました。
ただし、「志村けんが最初に考案した」という説明と、「もともとお座敷遊びで使われていた」という説は、厳密には区別する必要があります。2026年現在、本人の証言、当時の番組に関する記録、新聞報道を整理すると、掛け声の誕生と全国的な普及の関係が見えてきます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:志村けんさんは、飲み会のじゃんけんでタイミングを合わせるために「最初はグー」を使い始めたと本人が語っている。
- 要点2:1981~1982年ごろの『8時だョ!全員集合』の「ジャンケン決闘」が、全国的な普及を考えるうえで重要な記録となっている。
- 要点3:お座敷遊びに由来するという説もあり、掛け声を最初に生み出した人物と、広く定着させた人物は分けて考える必要がある。
【結論】「最初はグー」は志村けんが考えた?由来の真相を整理
「最初はグー」を考案したのは誰なのか。この疑問に答えるうえで、最も重要な手がかりは、志村けんさん自身が誕生の経緯を語っていることです。
2018年12月11日放送のフジテレビ系『有吉弘行のダレトク!?』で、志村さんは「最初はグー」の始まりについて説明しました。翌12日には、スポーツ報知、デイリースポーツ、RBB TODAYなどが、その発言や誕生秘話を報じています。
紹介されたエピソードによると、仲間と飲食店で飲んでいた際、会計を誰が支払うかをじゃんけんで決めようとしたものの、酔っていたために手を出すタイミングがそろいませんでした。そこで、全員がいったんグーを出してタイミングを合わせる方法を取り入れたといいます。
この工夫をテレビのコントに取り入れ、子どもたちを含む幅広い視聴者に届けたことが、志村さんの大きな功績です。
一方、掛け声そのものを歴史上初めて口にした人物が志村さんだったのかどうかは、別の問題です。後述するように、お座敷遊びに同様の掛け声があったという説も伝えられています。
したがって、事実関係を整理するなら、次のようになります。
- 「最初はグー」を飲み会で使い始めたという話は、志村さん本人の証言に基づいている。
- 『8時だョ!全員集合』で使われたことが、一般への普及を説明する有力な手がかりになっている。
- それ以前に同じ掛け声が存在しなかったとまでは、現在知られている資料から断定できない。
つまり、志村けんさんを「最初はグー」の生みの親と呼ぶのは、一般に広まるきっかけを作った人物という意味では十分に理解できます。ただし、言葉の歴史を厳密にたどる場合は、発案と普及を区別することが大切です。
【誕生秘話】飲み会の支払いを決めるじゃんけんから生まれた
「最初はグー」の由来として広く知られているのが、飲み会での会計をめぐるエピソードです。人気芸人の何気ない日常から、世代を超えて使われる習慣が生まれたという点で、印象的な話でもあります。
酔った仲間の手がそろわなかった
志村さんが語った話では、『8時だョ!全員集合』の収録後などに仲間と飲みに行き、支払いを誰が担当するか、じゃんけんで決めることになりました。
ところが、参加者は酒に酔っており、「じゃんけんぽん」のタイミングがそろいません。グー、チョキ、パーを出す瞬間がばらばらでは、勝敗を公平に決めることも難しくなります。
そこで、最初に全員でグーを出してから、改めてじゃんけんをする方法を使ったといいます。RBB TODAYが2018年12月12日に紹介した本人の説明でも、酔った仲間のタイミングを合わせるために「最初はグー」が生まれたという筋書きが伝えられています。
偶然の工夫が、誰にでも使えるルールになった
このエピソードの面白さは、特別な道具も複雑なルールも必要としない点にあります。
じゃんけんは、参加者が同じタイミングで手を出すことが前提の遊びです。ところが、人数が増えたり、参加者の呼吸が合わなかったりすると、出すタイミングがずれてしまいます。
「最初はグー」と声を合わせれば、全員がいったん同じ動作をするため、その後の勝負に入りやすくなります。掛け声そのものが、開始の合図とタイミング調整の役割を果たすわけです。
しかも、グーは手を握るだけで形を作れます。年齢や経験を問わず理解しやすく、説明にも時間がかかりません。大人数で一斉に参加するテレビのコントとも相性がよい仕組みでした。
飲み会の会計を決めるための実用的な工夫が、テレビを通じて子どもの遊びに転用され、やがて日常のじゃんけんに定着していった。この流れこそが、誕生秘話の核心です。
【1981年の転機】ザ・ドリフターズのコントで全国に広まった経緯
「最初はグー」が全国的に知られるようになった背景には、ザ・ドリフターズの人気番組『8時だョ!全員集合』の存在があります。
同番組はTBS系で1969年から1985年まで放送されたコント番組です。志村けんさんと仲本工事さんがじゃんけんをする「ジャンケン決闘」のコーナーで「最初はグー」が使われ、視聴者の間に広がったとされています。
「ジャンケン決闘」はいつ放送された?
岡山県立図書館が公開するレファレンス協同データベースでは、関連資料をもとに、同コーナーが1981~1982年に放送され、「最初はグー」が一般に広まったきっかけになったと整理しています。
さらに、DVD『8時だョ!全員集合 2005 TBSテレビ放送50周年記念盤』の収録内容には、「ジャンケン決闘」の記録として1981年5月2日、東京・日本青年館という日付と会場が掲載されています。1981年は、普及の歴史をたどるうえで重要な年です。
| 時期 | 出来事 | 確認できる意味 |
|---|---|---|
| 1969年 | 『8時だョ!全員集合』の放送開始 | 後に「最初はグー」が広まる舞台となった番組が始まる。 |
| 1981年5月2日 | 「ジャンケン決闘」の収録記録 | 関連DVDに記録されたコーナーの具体的な日付。 |
| 1981~1982年 | 志村けんさんと仲本工事さんによる「ジャンケン決闘」 | 掛け声がテレビを通じて普及した時期として紹介されている。 |
| 2007年 | 朝日新聞が由来を解説 | 番組のコントと子どもたちへの広がりについて報道。 |
| 2018年12月11日 | 志村さんがテレビ番組で誕生秘話を説明 | 飲み会のじゃんけんがきっかけだったという本人の証言が改めて報じられる。 |
テレビが普及を後押しした3つの理由
第一に、同じ場面を多数の視聴者が共有できたことです。学校や地域の遊びだけでは、掛け声が伝わる範囲は限られます。しかし、全国的な人気番組で繰り返し使われれば、離れた地域の子どもたちも同じ言葉を知ることができます。
第二に、視聴者がその場でまねできることです。コントの内容を細かく覚えなくても、「最初はグー」と声を出し、同じ動作をするだけで参加できます。テレビの笑いが、そのまま遊びのルールに変わりました。
第三に、掛け声に実用性があったことです。面白いだけでなく、実際にじゃんけんのタイミングを合わせる役に立つため、番組を見た後も使い続ける理由がありました。
岡山県立図書館の調査で紹介されている朝日新聞の2002年の記事でも、地域によって異なっていたじゃんけんの掛け声に触れながら、テレビを通じて「最初はグー」が共通の合図になった可能性が論じられています。
テレビは単に言葉を広めただけではありません。まねしやすく、実生活でも便利な方法を、全国の視聴者が同時に知る機会を作ったのです。
【由来の真相】お座敷遊び説と飲み会誕生説は矛盾する?
「最初はグー」の由来を調べると、飲み会で志村けんさんが考案したという話のほかに、東京・神楽坂などのお座敷遊びで使われていたという説も出てきます。どちらが正しいのでしょうか。
お座敷遊びに由来するという説
朝日新聞の2007年6月18日付の記事を紹介したレファレンス協同データベースには、志村さんらが神楽坂などのお座敷で同様の掛け声を見聞きし、仲間内で使うようになってからコントに取り入れたという説が掲載されています。
この説明では、志村さんがテレビで使う以前から、似たような掛け声や遊び方が存在していた可能性が示されています。ただし、当時のどの場面で、誰が、いつ最初に使ったのかまで確定する情報ではありません。
飲み会のエピソードと両立する可能性
一見すると、お座敷遊び説と飲み会誕生説は食い違っているように見えます。しかし、両者は必ずしも完全な矛盾ではありません。
仮に、似た掛け声が以前から一部の遊びで使われていたとしても、志村さんが仲間との飲み会でタイミングを合わせる方法として活用し、それをテレビのコントに取り入れたという説明は成り立ちます。
一方、本人の飲み会エピソードが、言葉の歴史上の最初の使用例を証明するわけでもありません。本人の証言が説明しているのは、少なくとも志村さん自身が覚えている発案のきっかけと、番組で使うまでの流れです。
日本じゃんけん協会も、志村さんが『8時だョ!全員集合』で使ったことによって全国に広まったという趣旨の説明を紹介してきました。スポーツニッポンも2020年の報道で、お座敷遊びに由来する説と、志村さんがテレビに取り入れた経緯の両方を伝えています。
こうした資料を踏まえると、最も無理のない理解は、掛け声の完全な初出には不確定な部分がある一方、志村けんさんと『8時だョ!全員集合』が全国的な普及に大きく貢献したというものです。
【意味と使い方】なぜグーから始める?英語ではどう表現する?
「最初はグー」は、じゃんけんの本番に入る前に全員のタイミングをそろえるための掛け声です。勝敗を決めるための特別な手ではなく、参加者が同じ合図で動き始めるための準備と考えると分かりやすいでしょう。
基本的な使い方
一般的には、次のような流れで使います。
- 参加者全員で「最初はグー」と声を合わせ、グーを出す。
- 続けて「じゃんけんぽん」と声を出す。
- 「ぽん」のタイミングでグー・チョキ・パーのいずれかを出し、勝敗を決める。
地域やグループによっては、途中に別の掛け声を加えることもあります。重要なのは言葉を完全に統一することではなく、参加者全員が同じタイミングで手を出すことです。
「最初はグー」が便利な理由
普通のじゃんけんでは、掛け声のテンポが合わず、誰かが早く手を出してしまうことがあります。「最初はグー」を挟むと、一度全員の動きをそろえてから勝負に移れるため、タイミングのずれを減らせます。
特に、大人数での順番決めや、初対面の人が混じる場面では便利です。複雑な説明が不要で、子どもから大人まで同じルールを理解しやすい点も、広く定着した理由の一つです。
ただし、「最初はグー」を使えば必ず公平になるというわけではありません。誰かが掛け声を先走ったり、勝負のタイミングについて参加者の認識が異なったりすれば、やり直しが必要になる場合もあります。全員で声を合わせることが基本です。
「最初はグー」の英語訳
英語でじゃんけんをするときは、一般に「Rock, paper, scissors, shoot!」という掛け声が使われます。日本語の「じゃんけんぽん」に近い、勝負を始めるための表現です。
一方、「最初はグー」そのものに、英語圏で広く定着した一対一の決まり文句があるわけではありません。日本独自の手順を説明するなら、次のように表現できます。
- First, a fist.:直訳に近い説明。「まず握りこぶし」という意味。
- Start with a fist.:「グーから始める」という動作を説明する表現。
- Rock, paper, scissors, shoot!:英語でじゃんけんをするときの一般的な掛け声。
日本式のルールを外国人に説明する場合は、「最初はグー」を直訳するだけでなく、最初に全員がグーを出してタイミングを合わせ、その後に本番の手を出す仕組みを伝えると誤解が生じにくくなります。

【元ネタ検証】「いかりや長介、頭はパー」は志村けんが考えた?
「最初はグー」と一緒に思い出されることがあるのが、「いかりや長介、頭はパー」というフレーズです。ザ・ドリフターズのリーダーだったいかりや長介さんの名前を使った言葉ですが、こちらも志村けんさんが考案したのでしょうか。
志村けん本人は「子どもが作った」と説明
2018年12月11日放送の『有吉弘行のダレトク!?』で「最初はグー」の話題が出た際、出演者のアンタッチャブル・山崎弘也さんが「いかりや長介、頭はパー」というフレーズについて尋ねています。
翌12日に配信されたRBB TODAYの記事によると、志村さんは、この言葉について子どもたちが勝手に作ったもので、自分は言っていないという趣旨の説明をしました。
つまり、「最初はグー」と「いかりや長介、頭はパー」は、同じじゃんけんの遊びに関連づけられていても、発案者を同一視できるわけではありません。
なぜ同じ元ネタとして語られやすいのか
理由の一つは、どちらも子どもたちの間で親しまれてきた、リズムのよい掛け声だということです。じゃんけんの合図に名前や韻を組み合わせると、覚えやすく、友達同士でまねしたりアレンジしたりしやすくなります。
また、「最初はグー」がドリフのコントと結びついて全国に広がったため、同じ時期に子どもたちの間で使われていた言葉も、まとめて志村さんのギャグだと認識されることがあります。
しかし、志村さん本人の説明に照らすと、「いかりや長介、頭はパー」まで本人が考案したとするのは適切ではありません。テレビで広まった掛け声と、視聴者や子どもたちが作り出した言葉は、分けて考える必要があります。
【最初はグー 志村けん】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「最初はグー」を最初に考えたのは本当に志村けんですか?
A1:志村けんさんは、飲み会でじゃんけんのタイミングを合わせるために使い始めたと本人が語っています。ただし、お座敷遊びに同様の掛け声があったという説も伝えられているため、歴史上の最初の使用者まで断定するのは難しい面があります。全国に広めた立役者として志村さんが知られていることは、本人の証言や複数の報道から裏付けられています。
Q2:「最初はグー」が広まったのは1981年ですか?
A2:1981~1982年の『8時だョ!全員集合』の「ジャンケン決闘」が、普及の重要なきっかけとして紹介されています。1981年5月2日のコーナーの記録も残っています。ただし、この日が掛け声そのものの誕生日だったと確定しているわけではありません。
Q3:「最初はグー」は英語で何と言いますか?
A3:英語のじゃんけんでは「Rock, paper, scissors, shoot!」が一般的です。「最初はグー」だけを説明するなら「Start with a fist」などと表現できますが、これは日本式の手順を説明するための言い方で、英語圏共通の決まり文句ではありません。
Q4:「いかりや長介、頭はパー」も志村けんが考えたのですか?
A4:2018年のテレビ番組について報じたRBB TODAYの記事によると、志村さんは子どもたちが作った言葉で、自分は言っていないという趣旨の説明をしています。「最初はグー」と同じ人物の発案だとする根拠はありません。
Q5:「最初はグー」を使うとじゃんけんは公平になりますか?
A5:全員が同じタイミングで手を出しやすくなるため、後出しやタイミングのずれを防ぐ助けになります。ただし、公平性を保証するものではありません。参加者が掛け声と勝負のタイミングを共有し、同時に手を出すことが大切です。
まとめ:【プロの結論】志村けんが残したのは、誰もが使える遊びの仕組み
「最初はグー」の由来をたどると、飲み会でのじゃんけんという身近な出来事と、テレビの人気コントが結びついていたことが分かります。志村けんさんが本人の言葉で語った誕生秘話は、スポーツ報知やデイリースポーツ、RBB TODAYなどによって報じられています。
その一方で、お座敷遊びに同様の掛け声があったという説も残されています。したがって、志村さんが歴史上初めて言葉を生み出したと断言するよりも、「最初はグー」をテレビのコントに取り入れ、全国の子どもたちに広く定着させた功績に注目するのが、資料に即した理解です。
1981~1982年の「ジャンケン決闘」は、その普及を考えるうえで重要な節目です。大勢の視聴者が同じ場面を見て、まねをし、実際の遊びに取り入れる。その繰り返しによって、テレビの中の掛け声が日常生活の習慣へと変わっていきました。
この話から学べるのは、何かを「考案した人」と、それを「広く定着させた人」を区別する視点です。由来を調べる際は、本人の証言、当時の記録、後年の解説を照らし合わせると、単純な発案者説だけでは見えない歴史が分かります。
今度じゃんけんで「最初はグー」と口にするときは、その短い合図が、飲み会での工夫からテレビのコントを経て全国に広まったことを思い出してみてください。志村けんさんが残したものは、単なる流行語ではなく、誰もがすぐに参加できる、分かりやすく実用的な遊びの仕組みだったのです。 (出典: 最初 は グー 志村 けん(Yahoo!ニュース))