北朝鮮代表の現在は?2026年最新FIFA120位とW杯敗退の理由を徹底解説
2026年10月現在、北朝鮮代表(朝鮮民主主義人民共和国代表)は、2026年FIFAワールドカップ本大会への出場を逃し、次の大舞台となるAFCアジアカップ2027に向けて再起を図る段階にある。FIFA公式ランキングでは120位に位置し、2026年ワールドカップ・アジア最終予選は3分7敗、勝ち点3という結果に終わった。
かつて1966年ワールドカップでベスト8に進出し、世界を驚かせた北朝鮮代表。現在の監督シン・ヨンナムのもとで、なぜ最終予選を勝ち抜けなかったのか。日本代表との試合が没収試合になった経緯、選手一覧、韓国代表との実力差、2027年アジアカップの展望まで、FIFA・AFCなどの公式記録を軸に整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年の現状:FIFAランキングは120位。ワールドカップ・アジア最終予選は0勝3分7敗で敗退した。
- 監督・選手:代表監督はシン・ヨンナム。チョン・イルグァン、ハン・グァンソンらが選手層を構成する。
- 日本戦の経緯:2024年3月26日の試合は開催されず、FIFAが北朝鮮代表の0対3の没収試合と裁定した。
- 今後の焦点:2027年アジアカップの出場権は獲得済み。グループBでウズベキスタン、ヨルダン、バーレーンと対戦する。
【2026年最新】北朝鮮代表の現在は?FIFAランキング120位とW杯敗退の現実
北朝鮮代表の男子チームは、アジアサッカー連盟(AFC)に所属するナショナルチームだ。国際大会では「DPR Korea」や「Korea DPR」と表記されることもある。
2026年10月時点で確認できるFIFA公式の男子ランキングは、2026年7月20日更新分の120位。次回の公式更新予定は11月18日とされているため、10月時点の最新公表順位を確認する際には、この更新日を基準にする必要がある。
FIFA公式の記録によると、北朝鮮代表の歴代最高順位は57位、最低順位は181位。現在の120位は、歴史的に見ても突出して高い水準ではない。一方で、ランキングだけを見てチームの実力を断定するのも適切ではない。対戦相手の強さや試合の重要度、実際の結果などが順位に反映されるためだ。
2026年ワールドカップのアジア最終予選では、北朝鮮代表はグループAに入った。イラン、ウズベキスタン、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、キルギスという各国代表と争ったものの、10試合で一度も勝利できず、グループ最下位で予選を終えている。
ただし、ワールドカップ出場を逃したからといって、北朝鮮代表がアジアカップにも出場できないわけではない。両大会は予選方式が異なり、北朝鮮はすでにAFCアジアカップ2027の本大会出場権を獲得している。2026年の代表を評価するうえでは、この違いを押さえておきたい。

【W杯敗退の理由】北朝鮮代表はなぜ勝てなかったのか?
北朝鮮代表が2026年ワールドカップへの出場を逃した最大の理由は、最終予選で10試合を戦い、1勝も挙げられなかったことにある。
最終予選の成績は3分7敗。総得点は10、総失点は21で、得失点差はマイナス11だった。強豪相手に接戦を演じた試合もあったが、勝ち点3を獲得できる勝利に結びつけられず、順位を押し上げることができなかった。
特に、カタールとの2試合はいずれも敗戦となった。2025年3月20日のアウェー戦では1対5と大敗し、同月25日のUAE戦も1対2で落としている。終盤の勝ち点獲得が求められる局面で連敗したことは、残留や順位浮上の可能性をさらに狭めた。
また、2025年6月10日のイラン戦も象徴的な一戦だった。AFCの公式試合報告によると、前半は0対0で持ちこたえたものの、北朝鮮代表はケ・タムが退場処分を受けて数的不利に陥った。その後、74分、77分、アディショナルタイムに失点し、最終スコアは0対3。最後まで耐えていた守備が、退場後に崩れる展開となった。
もっとも、敗因を監督や特定の選手だけに求めるのは短絡的だ。最終予選では、守備の安定性、決定機を得点につなげる力、試合終盤の対応力など、複数の課題が結果に表れた。10試合を通じて勝利を一度も挙げられなかった事実は、単発のミスではなく、チーム全体として勝ち切るための力が不足していたことを示している。
一方、国際試合の開催環境や対外試合の調整も、北朝鮮代表を取り巻く特徴的な問題だ。2024年には日本代表との試合が開催されず、没収試合となった。こうした事情が日々の練習や選手の能力にどの程度影響したかを、公開情報だけで数値化することはできない。ただし、国際大会への準備では、試合経験や遠征環境の確保も無視できない要素である。
【予選結果一覧】北朝鮮代表は10試合で3分7敗、勝ち点3に終わる
2026年ワールドカップ・アジア最終予選における北朝鮮代表の試合結果を、FIFAが公表した日程・結果に沿って整理した。10試合の結果を見ると、勝利がないだけでなく、複数の試合で1点差の敗戦を喫していることも分かる。
| 開催日 | 対戦カード | 結果 |
|---|---|---|
| 2024年9月5日 | ウズベキスタン対北朝鮮 | 1対0 |
| 2024年9月10日 | 北朝鮮対カタール | 2対2 |
| 2024年10月10日 | UAE対北朝鮮 | 1対1 |
| 2024年10月15日 | キルギス対北朝鮮 | 1対0 |
| 2024年11月14日 | 北朝鮮対イラン | 2対3 |
| 2024年11月19日 | 北朝鮮対ウズベキスタン | 0対1 |
| 2025年3月20日 | カタール対北朝鮮 | 5対1 |
| 2025年3月25日 | 北朝鮮対UAE | 1対2 |
| 2025年6月5日 | 北朝鮮対キルギス | 2対2 |
| 2025年6月10日 | イラン対北朝鮮 | 3対0 |
この結果から読み取れるのは、北朝鮮代表が一方的に大量失点する試合ばかりだったわけではないという点だ。カタール戦の2対2、UAE戦の1対1、キルギス戦の2対2など、勝ち点を獲得した試合もある。しかし、接戦を勝利へ変えることができず、最終的には3分7敗という成績に終わった。
また、2024年11月のイラン戦では2得点を挙げながら2対3で敗れている。攻撃面で得点できる試合があっても、守備面で失点を抑えきれなければ勝ち点は積み上がらない。得点力と守備力を同時に改善することが、次の大会に向けた大きな課題になる。

【監督・選手一覧】シン・ヨンナム体制の北朝鮮代表を支える顔ぶれ
北朝鮮代表の監督は、英字表記でSin Yong-namとされるシン・ヨンナムだ。代表データベースでも同氏が監督として掲載されている。2026年ワールドカップ予選では結果を残せなかったが、今後はアジアカップに向けてチームを立て直せるかが焦点になる。
北朝鮮代表の選手情報は、国際大会の登録メンバーと、データベースに掲載される代表選手の一覧を区別して見る必要がある。大会ごとの招集状況は変わるため、以下は代表データベースに掲載されている主な選手の例であり、特定の試合における公式招集メンバー全員を示すものではない。
- ゴールキーパー:カン・ジュヒョク(Kang Ju-hyok)、ユ・グァンジュン(Yu Kwang-jun)、シン・テソン(Sin Tae-song)
- ディフェンダー:チャン・グクチョル(Jang Kuk-chol)、キム・ジンヒョク(Kim Jin-hyok)、チェ・オクチョル(Choe Ok-chol)
- ミッドフィルダー:ケ・タム(Kye Tam)、ラ・ミョンソン(Ra Myong-song)、ペク・チョンソン(Paek Chung-song)
- フォワード:リ・ジョグク(Ri Jo-guk)、チョン・イルグァン(Jong Il-gwan)、ハン・グァンソン(Han Kwang-song)、リ・イルソン(Ri Il-song)
選手の中でも、ハン・グァンソンは海外クラブでのプレー経験が知られる存在だ。チョン・イルグァンやリ・ジョグクら攻撃陣も、北朝鮮代表の得点力を考えるうえで注目される名前である。ただし、個々の選手の知名度と代表チーム全体の競争力は別問題だ。最終予選の数字が示すとおり、攻撃と守備の連動や試合運びを含めたチームとしての完成度が問われている。
今後の選考では、国際試合での経験を持つ選手をどう生かすかに加え、守備の安定性や試合終盤の集中力をどのように高めるかが重要になる。アジアカップ本大会は、ワールドカップ予選で露呈した課題を修正し、チームの成長を示す機会となる。
【日本代表戦と没収試合】2024年3月に何が起きたのか
北朝鮮代表と日本代表の対戦をめぐって大きな注目を集めたのが、2024年3月26日に予定されていたワールドカップ・アジア2次予選の試合だ。会場は平壌の予定だったが、試合は開催されなかった。
その直前、3月21日に東京で行われた日本代表との試合では、日本が1対0で勝利している。しかし、平壌での第2戦は別の経緯をたどった。AFCは3月22日、北朝鮮側から中立地での開催を求める連絡があったことを公表し、試合が予定どおり開催されないと発表した。
その後、FIFAは代替会場が確定せず、日程上の余裕もないことから、試合を延期して開催することも、別会場で実施することもしないと決定した。2024年4月2日に公表されたFIFA規律委員会の裁定では、北朝鮮代表の0対3の没収試合とされ、北朝鮮サッカー協会には1万スイスフランの罰金も科された。
重要なのは、実際にピッチ上で日本代表が3点を奪ったわけではないという点だ。日本の公式記録上は3対0の勝利となったが、これは試合が行われた結果ではなく、規律委員会の裁定によるものだ。日本サッカー協会も、この決定を受けて試合の取り扱いが確定したことを発表している。
したがって、「北朝鮮代表が日本代表に3対0で負けた」という表現だけでは、試合の実態を正確に伝えられない。実際に行われた3月21日の試合は日本の1対0の勝利であり、3月26日の試合は未開催のまま没収試合とされた。この2つを分けて理解することが、対戦結果を正しく把握するポイントだ。

【歴代W杯成績と今後】1966年のベスト8、韓国代表との比較、アジアカップ2027
北朝鮮代表の男子ワールドカップ本大会出場は、1966年イングランド大会と2010年南アフリカ大会の2回。FIFAの公式記録では、最高成績は1966年大会の準々決勝進出、いわゆるベスト8となっている。
1966年大会で北朝鮮代表は、グループステージでイタリアを1対0で破り、決勝トーナメントへ進出した。準々決勝のポルトガル戦では前半に3点を先行したものの、エウゼビオに4得点を許し、最終的に3対5で敗れた。初出場ながら強豪国を倒してベスト8に進んだこの大会は、現在も北朝鮮サッカーの歴史を語るうえで欠かせない実績だ。
2010年南アフリカ大会では、44年ぶりに本大会へ復帰した。ブラジル戦では1対2と善戦した一方、ポルトガル戦は0対7、コートジボワール戦は0対3で敗れ、グループステージ敗退となった。1966年の躍進と2010年の結果を比べると、ワールドカップ本大会への出場機会自体が限られていることも、代表チームの歩みを特徴づけている。
FIFAランキングの仕組みも、北朝鮮代表を評価する際には押さえておきたい。2018年8月から採用されている方式は、試合ごとのポイントを従来の合計に加算・減算する「SUM」方式で、Eloモデルを基礎としている。対戦相手の相対的な強さ、試合の重要度、試合結果、予想される結果などが計算に影響する。そのため、ランキング120位という数字は、特定の大会での順位や、すべての相手に対する勝率をそのまま示すものではない。
韓国代表との比較では、ランキングの差が明確だ。FIFA公式の2026年7月20日更新分では、韓国代表が32位、北朝鮮代表が120位。順位差は88あり、国際試合での実績や近年の競争力には大きな開きがある。ただし、ランキングは代表チームの相対的な評価指標であり、両チームが直接対戦した場合の得点差を予測する数字ではない。
そして、北朝鮮代表にとって次の重要な舞台がAFCアジアカップ2027だ。北朝鮮は2024年6月、ワールドカップ・アジア2次予選のグループBを2位で終え、アジアカップ本大会への出場権も確保した。2026年5月の組み合わせ抽選では、グループBに入り、ウズベキスタン、ヨルダン、バーレーンと対戦することが決まった。
2027年大会はサウジアラビアで開催され、日程は1月7日から2月5日まで。北朝鮮代表はワールドカップ予選で勝利を挙げられなかっただけに、アジアカップでは守備の立て直しと勝ち点を確実に取る試合運びが求められる。強豪国との対戦で善戦するだけでなく、同じグループのライバルから勝利を得られるかが、現在のチームの実力を判断する材料になる。
【北朝鮮代表】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:北朝鮮代表のFIFAランキングは何位ですか? A1:2026年7月20日更新のFIFA公式男子ランキングで120位です。2026年10月時点では、この公表順位が最新の公式更新分となっています。次回の公式更新予定日は11月18日です。
Q2:北朝鮮代表は2026年ワールドカップに出場しますか? A2:出場しません。アジア最終予選のグループAを0勝3分7敗、勝ち点3で終え、最下位となりました。10試合で1勝も挙げられなかったことが、敗退の決定的な要因です。
Q3:北朝鮮代表はAFCアジアカップ2027に出場できますか? A3:出場できます。北朝鮮代表は2024年に本大会への出場権を獲得済みです。2026年の組み合わせ抽選でグループBに入り、ウズベキスタン、ヨルダン、バーレーンと対戦することが決まっています。
まとめ:【プロの結論】北朝鮮代表の現在と次の焦点
2026年の北朝鮮代表は、FIFAランキング120位、ワールドカップ・アジア最終予選3分7敗という厳しい結果に直面した。1966年ワールドカップのベスト8という歴史的な実績がある一方、近年の代表チームは国際舞台で勝利を積み重ねることに苦戦している。
今回の予選敗退を読み解くうえで大切なのは、ランキングだけで実力を判断しないこと、没収試合と実際に行われた試合を区別すること、そして大会ごとの出場資格を混同しないことだ。特に日本代表戦の3対0は、実際に行われた試合のスコアではなく、FIFAの裁定による結果である。
今後の最大の焦点は、2027年アジアカップでどこまで巻き返せるかにある。シン・ヨンナム監督のもとで守備の安定性を高め、接戦を勝利に変える力を身につけられるか。ウズベキスタン、ヨルダン、バーレーンとのグループ戦は、ワールドカップ予選で浮き彫りになった課題を測る重要な機会となる。
北朝鮮代表を理解するには、過去のベスト8という栄光だけでも、2026年の敗退という結果だけでも不十分だ。歴史的な実績、現在のランキング、実際の試合結果、そして次の国際大会への準備を合わせて見ることが、チームの現状と将来性を判断する最も確かな視点となる。 (出典: 北 朝鮮 代表(Yahoo!ニュース))