WBSCプレミア12とは?歴代開催地と2027年の出場枠拡大・予選導入を徹底解説
WBSCプレミア12は、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催する、男子野球の国際大会です。世界ランキング上位のナショナルチームが集結し、各国・地域の代表が世界一を争います。2015年の初開催から、2019年、2024年と大会を重ね、日本、台湾、韓国、メキシコなどが国際野球の舞台となってきました。
2026年10月現在、最大の注目点は2027年大会に向けた出場枠の拡大です。従来の12チーム制から16チーム制へ移行し、2026年には初の予選も実施されています。すでにスペインとイタリアが予選を突破し、残る2枠を決める中国での予選も控えています。さらに、2027年大会はロサンゼルス2028オリンピックの野球競技出場権にも関わる大会です。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 大会の基本:WBSCが主催する男子野球の国際大会で、従来は世界ランキング上位12チームが出場してきた。
- 歴代大会:2015年は韓国、2019年は日本、2024年はチャイニーズ・タイペイが優勝。開催地は複数の国・地域にまたがる。
- 2027年の変更:出場チームが16に拡大し、2026年から予選を導入。バルセロナ予選ではスペインとイタリアが出場権を獲得した。
- 五輪との関係:2027年大会では、アジア最上位チームと欧州・オセアニア最上位チームにロサンゼルス2028大会の出場枠が与えられる予定。
【WBSCプレミア12とは】世界ランキング上位の代表チームが争う国際大会
WBSCプレミア12は、世界野球ソフトボール連盟が主催する、男子野球の代表チームによる国際大会です。大会名の「プレミア12」は、これまで世界ランキング上位12チームを招待してきた大会の成り立ちに由来します。
大会の特徴は、各国・地域の代表チームが、国際大会での実績や世界ランキングを背景に競い合う点にあります。日本代表の「侍ジャパン」をはじめ、韓国、米国、チャイニーズ・タイペイ、メキシコ、ベネズエラなど、野球の強豪国・地域が参加してきました。
主催者のWBSCは、世界の野球・ソフトボールを統括する国際競技団体です。各国・地域の国際大会での成績などを反映する世界ランキングを運用しており、プレミア12はそのランキングを出場資格に結び付けている点が大きな特徴です。
ただし、プレミア12を「世界ランキング上位12チームだけが永久に出場できる大会」と理解するのは、2027年以降は正確ではありません。2027年大会からは上位12チームの自動出場を維持しながら、予選を通じて4チームが加わる方式に変わります。大会名はそのままですが、出場枠と参加への道筋は拡張されます。
また、プレミア12はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)やオリンピックの野球競技とも異なります。主催団体や出場資格、開催目的、五輪出場権との関係が違うため、単純に大会名や参加国数だけで比較しないことが大切です。

【歴代大会の歩み】2015年・2019年・2024年の開催地と優勝チーム
プレミア12は2015年に始まり、2019年に第2回大会を開催しました。第3回大会は当初2023年の開催が予定されていましたが、国際野球の日程変更の影響を受けて2024年に延期されています。2027年大会は第4回大会に当たります。
歴代大会を振り返ると、日本と台湾を中心に、韓国やメキシコも開催地として重要な役割を果たしてきたことが分かります。決勝やメダルゲームを東京ドームで開催する流れも、プレミア12を特徴付ける要素の一つです。
| 大会 | 開催地 | 優勝 | 主な結果・特徴 |
|---|---|---|---|
| 2015年・第1回 | 日本、台湾 | 韓国 | 韓国が決勝で米国に8対0で勝利。日本は3位。 |
| 2019年・第2回 | 日本、台湾、韓国、メキシコ | 日本 | 日本が東京ドームの決勝で韓国を5対3で破り、初優勝。 |
| 2024年・第3回 | 日本、台湾、メキシコ | チャイニーズ・タイペイ | 決勝で日本を4対0で下し、大会初優勝。 |
| 2027年・第4回予定 | 台湾、日本を主要開催拠点とする計画 | 未定 | 16チーム制を導入。予選突破の4チームを加えて開催する予定。 |
2015年の初代王者となった韓国は、決勝で米国を8対0で破りました。日本は準決勝で韓国に敗れたものの、3位決定戦でメキシコに勝利しています。大会初期から、日韓のライバル関係や米国を含む強豪国同士の対戦が大きな見どころとなりました。
2019年大会では、日本が決勝で韓国に5対3で勝利しました。日本野球機構などが公開した侍ジャパンの大会記録でも、この試合は山田哲人の逆転3ランなどが勝負を分けた一戦として記録されています。日本にとって、プレミア12初優勝を飾った大会です。
2024年大会では、チャイニーズ・タイペイが決勝で日本を4対0で破り、初めて大会を制しました。WBSCの大会結果では日本が準優勝、米国が3位となっています。日本が過去の大会で優勝していたことだけでなく、アジアの強豪国・地域が優勝を争っている点も、プレミア12の競争の激しさを示しています。
なお、2027年大会は2024年大会から3年後の開催です。大会は4年に1度を基本としていますが、国際大会の日程調整などによって開催間隔が変わることがあります。単純に「毎回必ず4年後」と考えず、WBSCが公表する大会日程を確認する必要があります。
【開催延期の経緯】2023年予定が2024年に変更された理由
第3回プレミア12は、当初2023年に開催される予定でした。しかし、実際には2024年11月9日から24日にかけて行われました。この変更には、新型コロナウイルス感染症の世界的流行による国際スポーツ日程への影響が関係しています。
東京2020オリンピックの延期や、WBCの開催時期の変更などによって、国際野球の大会サイクルは大きく動きました。世界ランキングに反映する大会の開催時期も含め、国際大会全体の日程を調整する必要が生じたことが、プレミア12の延期の背景です。
この経緯を理解するうえで重要なのは、2024年大会を新しい大会として数えるのではなく、2015年、2019年に続く第3回大会と位置付けることです。2027年大会も第4回大会であり、2024年大会の翌年に別のプレミア12が開催されたわけではありません。
2027年大会が2024年大会から3年後に設定された背景には、2026年のWBCと2028年のロサンゼルスオリンピックを含む国際野球の日程があります。国際大会を同じ年に集中させず、それぞれの大会が担う役割を保つことが、日程設計上の大きな課題となっています。
したがって、「プレミア12は4年に1度なのに、なぜ2027年なのか」という疑問への答えは、開催周期の原則と、実際の国際大会カレンダーが必ずしも一致しないためです。大会の開催年を確認する際は、過去の周期だけでなく、WBSCの最新発表を基準にすることが重要です。

【2027年大会の最新情報】12チームから16チームへ拡大
2027年大会で最大の変更となるのが、出場チーム数の拡大です。WBSCは2024年10月の理事会で、2027年大会から16チーム制に拡大する方針を承認しました。これまでの上位12チームによる招待制を基本にしながら、予選を通じて新たな4チームが加わる仕組みです。
2025年12月31日時点のWBSC男子野球世界ランキングを基準として、自動出場を決めた12チームは次の通りです。
- 日本
- チャイニーズ・タイペイ
- 米国
- 韓国
- ベネズエラ
- メキシコ
- プエルトリコ
- パナマ
- オランダ
- キューバ
- オーストラリア
- ドミニカ共和国
この12チームに、2026年の予選を突破する4チームが加わり、合計16チームで2027年大会を戦います。自動出場枠は世界ランキングに基づいて確保される一方、予選枠によってランキング上位以外のチームにも本大会への道が開かれます。
2026年10月9日から11日にかけてスペイン・バルセロナで開催された第1予選では、スペインとイタリアが出場権を獲得しました。MLB.comの大会報道によると、スペインは自国開催の予選で初のプレミア12出場を決め、イタリアも2015年以来の本大会復帰を果たすことになりました。
残る2枠を決める第2予選は、2026年11月26日から28日まで中国の中山市で開催される予定です。参加するのは中国、ニカラグア、チェコ、英国の4チーム。ここで上位2チームが2027年大会の出場権を獲得します。
この拡大には、単に試合数を増やす以上の意味があります。これまでランキング上位12チームに限られていた本大会への参加機会を広げ、国際大会の経験を積む機会を増やす狙いがあるからです。スペインのように初出場を目指す国や、イタリアのように過去の出場経験を持つ国にとって、予選は競技力を示す重要な舞台となります。
一方、出場枠が増えれば、本大会の競技レベルを維持しながら大会全体の魅力を高められるかという課題も生まれます。予選を通じた競争の活性化と、本大会の試合の質を両立できるかが、16チーム制の評価を左右するポイントです。
【2027年の大会方式】予選から決勝までの仕組みを解説
2027年大会では、オープニングラウンド、セカンドラウンド、スーパーラウンド、メダルゲームという4段階の方式が導入される予定です。WBSCが2026年8月に発表した大会形式によると、16チームを4チームずつ4組に分け、各組の上位2チームが次のラウンドへ進みます。
大会の流れは次の通りです。
- オープニングラウンド:16チームを4組に分けて対戦し、各組の上位2チーム、合計8チームがセカンドラウンドに進出する。
- セカンドラウンド:進出した8チームを2組に分けて戦い、各組の上位2チーム、合計4チームがスーパーラウンドに進む。
- スーパーラウンド:4チームが総当たりで対戦し、最終順位を決める。
- メダルゲーム:スーパーラウンドの上位2チームが優勝決定戦、3位と4位のチームが銅メダル決定戦を戦う。
新方式で特に注目したいのは、オープニングラウンドで対戦したチーム同士がセカンドラウンドに進んだ場合、その直接対決の結果がセカンドラウンドの順位にも引き継がれる点です。最初のラウンドでの勝敗が次のラウンドにも影響するため、序盤から一つ一つの試合が重要になります。
開催地については、台湾の台北市と日本の東京が主要拠点となる計画です。台湾では台北ドームがオープニングラウンドの1組とセカンドラウンドの1組を開催し、東京ドームではスーパーラウンドとメダルゲームを行う予定です。その他のグループの開催地については、WBSCの発表を引き続き確認する必要があります。
東京ドームは過去3大会でもメダルゲームの舞台となってきました。2027年大会でも優勝争いの舞台となることで、日本の野球ファンにとっては大会終盤を現地で観戦できる可能性がある一方、台湾など他の開催地での試合も含めて大会全体を追う視点が重要になります。
なお、2026年に行われている予選と、2027年の本大会は別の大会日程です。「2026年にプレミア12の本大会が開催される」という理解は正確ではありません。2026年は16チームを決める予選の年、2027年が本大会の年です。

【オリンピック野球との比較】プレミア12は五輪出場権にも直結
プレミア12とオリンピックの野球競技は、どちらも国・地域の代表チームが競う国際大会ですが、目的や大会の位置付けは異なります。プレミア12はWBSCが主催する国際大会であり、オリンピックは国際オリンピック委員会が開催する総合スポーツ大会の一競技です。
2027年大会では、ロサンゼルス2028オリンピックの野球競技に向けた出場権が2枠用意されます。WBSCの発表によると、プレミア12で最も上位となったアジアのチームと、欧州またはオセアニアの最上位チームが、それぞれ五輪出場権を獲得する仕組みです。
このため、2027年大会は単なる国際大会の優勝争いにとどまりません。アジアの強豪国にとっては地域内での順位が、欧州やオセアニアのチームにとっては地域を代表する位置に入れるかどうかが、五輪出場の可能性に関わります。
一方、WBCはプレミア12とは異なる大会で、主催体制や出場資格、選手選考の仕組みも同一ではありません。プレミア12はWBSCの世界ランキング上位チームを軸に出場枠を決め、2027年からは予選で参加チームを広げます。WBCやオリンピックと比較する際は、単に「どの大会が世界一を決めるのか」という視点だけでなく、主催団体と大会が担う役割を確認する必要があります。
ロサンゼルス2028大会の野球競技は6チームで行われる予定です。2026年10月時点では、開催国の米国に加え、2026年WBCの結果を通じてベネズエラとドミニカ共和国が出場権を確保しています。残る枠のうち2つは2027年プレミア12で決まり、最後の1枠は別途実施される最終予選で決まる予定です。
この仕組みにより、プレミア12の試合結果は大会そのものの順位だけでなく、翌年のオリンピックに向けた代表チームの進路にも影響します。特に、アジア勢の順位争いと、欧州・オセアニア勢の出場権争いは、2027年大会を読み解くうえで重要なポイントです。
【プロの結論】2027年大会で見るべき3つのポイント
2027年大会の動向を追う際は、次の3点に注目すると、大会の変化を理解しやすくなります。
- 出場枠の拡大が競技力の底上げにつながるか:16チーム制と予選導入によって、スペインやイタリアのようなチームが本大会に参加する機会が増えます。予選突破国が本大会でどこまで戦えるかは、拡大の成果を測る重要な指標です。
- 世界ランキングと実際の試合結果を分けて見る:ランキング上位12チームは自動出場しますが、本大会の順位は実際の試合で決まります。ランキングは出場資格を理解するための基準であり、そのまま優勝候補の順位を保証するものではありません。
- 五輪出場権をめぐる地域別の争い:2027年大会ではアジア最上位と欧州・オセアニア最上位に五輪出場枠が与えられます。優勝争いだけでなく、地域別の順位にも注目することで、各試合の意味がより明確になります。
もう一つ押さえておきたいのは、大会名に「12」とあるからといって、2027年も12チーム制のままだと考えないことです。2027年からは16チーム制となり、従来の上位12チームの自動出場と、予選からの4チームの進出が組み合わされます。大会名が変わらなくても、競技方式は大きく変化します。
また、2027年の開催地については、台北ドームと東京ドームが主要な舞台となることが発表されていますが、すべての試合会場や詳細日程が確定しているわけではありません。観戦計画を立てる場合は、開催地の概要と、最終的な試合日程・会場の発表を区別して確認することが大切です。
【WBSCプレミア12】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:WBSCプレミア12は何年に1回開催されますか?
A1:原則として4年に1度開催される男子野球の国際大会です。ただし、第3回大会は2023年の予定から2024年へ延期され、第4回大会は2027年に予定されています。国際大会の日程調整などによって、実際の開催間隔が変わることがあります。
Q2:2027年大会は何チームが出場しますか?
A2:2027年大会から16チーム制になります。2025年末の世界ランキング上位12チームが自動出場し、2026年に開催される2つの予選から、それぞれ上位2チームが本大会へ進出します。2026年10月時点では、スペインとイタリアがすでに出場権を獲得しています。
Q3:2027年大会はどこで開催されますか?
A3:台湾の台北市と日本の東京が主要開催拠点です。台北ドームではオープニングラウンドの1組とセカンドラウンドの1組、東京ドームではスーパーラウンドとメダルゲームを開催する計画です。その他の会場については、WBSCの最新発表を確認してください。
Q4:プレミア12とWBCの違いは何ですか?
A4:主催体制や出場資格、大会方式が異なります。プレミア12はWBSCが主催し、世界ランキング上位チームを中心に出場枠を決める大会です。WBCは別の運営体制で開催される国際大会であり、両大会を同じ仕組みとして扱わないことが大切です。
Q5:プレミア12の結果はオリンピックに関係しますか?
A5:2027年大会では、ロサンゼルス2028オリンピックの野球競技の出場権が2枠用意されています。アジア最上位チームと、欧州・オセアニアの最上位チームがそれぞれ出場権を獲得する予定です。そのため、優勝争いだけでなく地域別の順位も重要になります。
まとめ:2027年はプレミア12の新時代を占う大会
WBSCプレミア12は、2015年に始まった男子野球の国際大会で、2019年、2024年と歴史を重ねてきました。韓国、日本、チャイニーズ・タイペイが優勝を経験し、開催地も日本と台湾を中心に、韓国やメキシコへと広がっています。
2027年大会では、出場枠が12から16へ拡大し、2026年には初の予選が導入されました。バルセロナ予選ではスペインとイタリアが出場権を獲得し、残る2枠は中国での予選で決まる予定です。出場機会の拡大が国際野球の競争をどのように変えるかは、次回大会の大きな見どころです。
さらに、2027年大会はロサンゼルス2028オリンピックの野球競技に向けた重要な予選の舞台でもあります。大会を観戦する際は、優勝候補の勝敗だけでなく、16チーム制の新方式、開催地、地域別の五輪出場権争いにも注目すると、プレミア12の魅力をより深く理解できます。
2026年の予選結果や2027年の試合日程・開催会場は、WBSCの公式発表を基準に確認するのが確実です。大会名の「12」にとらわれず、出場枠拡大と予選導入によって変わる新しいプレミア12の姿を追っていきましょう。 (出典: wbsc プレミア 12(Yahoo!ニュース))